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□ 昇段の際に書いたレポートです。
 この度は、昇段審査において初段をお許しいただき、ありがとうございました。
 これまで御指導いただいた外舘師範、先輩の皆様に感謝申し上げます。

 昇段審査では、基本稽古、移動稽古、型など自分の未熟さを痛感し、基本をはじめとする基礎の重要性を改めて認識するとともに、補強面でも、積み重ねがまだまだ足りませんでした。
 空手にとって、技・力・スピードなどの総合力と、日々の稽古の積み重ねが改めて重要であると思いました。また、十人組み手では、腹を効かされ何度もくじけそうになり、最後は立っているだけの状態になりましたが、道場生の皆の声援により、何とか完遂することができました。

 自分が入門したのは11年前の26才の時です。入門の動機は、運動不足の解消に加えて、それまで大山総裁の著作を読み、大山総裁へのあこがれはもちろん、極真空手の精神性に感動するとともに、直接打撃性を取り入れるなど極真空手が強さを追求していることについて、合理性を感じ、やりがいがあるなと思ったが、きっかけです。 入門した当時は、黒帯の先輩方の強さや大会の組み手の凄まじさなどに触れ、自分が極真空手の黒帯を取得することなど思いもよらなかったのですが、入門後、11年余を経て初段をお許しいただくことができました。
  
 これまで、仕事が多忙であったり、結婚・子供の誕生などにより、稽古から離れなければならない時期もありましたが、一週間に一度でも良いから道場に通うことを肝に銘じ、道場に通えないときは、仕事帰りに公園で基本や型を自主的に稽古するなど、継続することを第一に目指しました。
 
  一方で、大会出場をお許しいただいた時や審査へ向けた稽古など、ある一定の目的に向け、集中的に意識を持って稽古することも重要であり、技量等を伸ばすチャンスであることも学びました。 いずれにしても、いつも師範が言われている稽古の積み上げによる継続と稽古のメニュー、技、動作の一つ一つに意識を持って取り組むことが基本であると改めて認識しております。
 また、自分は「壮年部」と言われる年齢にさしかかっていますが、外舘師範のこれまでの御活躍や昨年出場させていただいた全日本マスターズ大会における全国の諸先輩方の活躍の姿を拝見し、空手に年齢制限はないと思い、そうした意味からも生涯の修行の場として空手を継続していきたいと思います。
 
 図らずも、自分は新極真会へ名称変更すると同時に、昇段をお許しいただきました。新極真会の理念でもある「心極める」、「千日を持って初心とし、万日を持って極みとす」を胸に刻み、新極真会の黒帯の名に恥じないよう、稽古を続け、精進していきたいと思います。また、最近の社会情勢は、少年犯罪などの問題が顕在化していますが、新極真会の活動方針の一つである「青少年育成」についても機会があれば、ささやかながら貢献できればと思っています。

 最後に、これまで、自分の空手の稽古に理解し、応援してくれた妻、二人の息子に感謝するとともに、また、一緒に汗を流し、稽古してきた道場生に御礼申し上げます。