Toruトップ >  登山メニュー  > マラニック

函館山(334m)

令和元年12月30日(月) 17.9km 3時間43分
新川町〜函館駅〜元町〜船見町(称名寺墓地)登山口〜観音コース〜函館山山頂〜入江山〜千畳敷〜七曲コース〜松風町〜千代台   
  家族で湯の川温泉に泊まるため函館に向かい、温泉に行く前に函館山に走って登ることにする。今日の目的地は、明治時代以降に作られた戦跡・砲台跡等の散策である。五稜郭駅過ぎの新川町で車から降ろしてもらい、函館山方面に走り始める。今日は気温が高く、風もなく快適に走ることができる。GPSウオッチを忘れたので、スマホにYAMAPをダウンロードする。函館駅の入り口に「旧函館駅所在地」の石碑があった。以前住んでいた時には気が付かなかった史跡である。その後、走りながらYAMAPで登山道を確認すると、観音コースが称名寺方面にあるので、そこから登ることにする。元町方面にくると古い建物が多い。高田屋嘉平資料館が赤レンガ倉庫群の近くにあったが、おそらく当時の倉庫を使ったものなのだろう。今度改めてレポートしたいものだ。そして、その後電車通りに到着すると、日本最古のコンクリート電柱を発見。大正12年の建築ということだが、函館の町の古さを実感して走り続ける。
 YAMAPの地図を確認すると称名寺の中を登山道が通っている。ここは父方の祖先の菩提寺であり、手を合わせて境内に失礼して入ると墓地方面に足跡が続いており辿ってみると墓地の端に登山道がつながっていた。個人的に発見できてラッキーである。登り始めて平地みたいなところにコンクリートの基礎が残っているところがあり、「海軍用地」と書かれている杭があった。歴史に触れ感動したあと、登山を継続すると30分ほどで函館山山頂に到着。ここは何度も訪問しているが、今日はブラキストンラインの石碑と、伊能忠敬の測量開始の地碑であり、カメラに収めることができてラッキー。
 その後、御殿山第二砲台跡に向かう。いろいろ調べると、登ってきた薬師山と、現在の展望台がある御殿山のところが御殿山第一砲台があったそうだ。御殿山第二砲台には三つの砲台跡があった。ネットでは以下の「要塞探訪」さんが詳しい。
https://japanese-fortifications.com/ へのリンク
 その後、入江山観測所に向かう。ここは函館山の東方面に突き出た尾根と独立峰があり、以前夏に訪問した時は、「マムシ・スズメバチ注意」の看板にビビッてろくなレポートができなかった。尾根の先端の手前に小さな砲台跡があり、そのすぐ先には観測所跡があった。ここにも明瞭にコンクリートの堀が掘られていた。松前方面の視界が素晴らしい。
 入江山を後にして千畳敷方面に走っていく。千畳敷の丘の上の千畳敷司令所に到着する。ここには半地下の施設跡があった。ご年配の登山者の方に聞くと地元の方で、いろいろ詳しい地元ネタを教えてくれた。ここの千畳敷は昭和35年ころまでスキー場があったこと。御殿山の砲台は、日露戦争の305高地の攻撃のために持っていかれたこと。第一次大戦以降の飛行機の時代になり、ここの津軽要塞の意義が薄れ、要塞ではなんく演習場用地と見張りの機能しかなくなったことなど、とても参考になるお話を聞けた。
 千畳敷を後にして、七曲コースを下り、立待岬に寄った後、石川啄木一族の墓にお参りする。石川啄木しかり、高田屋嘉平しかり、函館と道東がご縁が深い。
 その後、電車通りを通って湯の川温泉まで走ろうとするが、千代台で疲れて電車に乗ってしまう。
   
 
   
   
   
 
   
   
   
 
   
   

登山メニューに戻る