江別市の史跡 古墳・ストーンサークル・墓所 2023.10.092020.09.06 江別市(江別駅~郷土資料館~飛鳥山~旧町村農場~江別チャシ~江別古墳~江別飛行場跡~錦山天満宮~屯田資料館~大麻~新札幌) 令和2年(2020)9月6日(日)20㎞2時間51分 江別市の史跡で訪問したことがない江別飛行場跡を訪問するついでに、昔訪問した他の史跡も再訪した。 まず最初に郷土資料館に訪問した。この江別の地は川が流れ、縄文時代から人々が住む豊穣の地であった。土器も数多く展示されていたが、文様や突起がある縄文土器はたの単純な形の弥生土器よりも形状が多く残っている。不思議だ。 次に飛鳥山を訪問。 【元江別屯田公有地「飛鳥山」】 野幌丘陵の先端部にはいくつもの古砂丘が形成されている。これらの丘は古くから街の人々に親しまれて萩ヶ丘(神社山)・坊主山などと呼ばれてきた。飛鳥山もそうした丘の一つで明治20年に屯田兵第三対隊長として江別に着任した野崎貞次少佐により名付けられたと言われる。かつてこの丘には江別神社(現萩が丘)の前身であった飛鳥山神社が建立され、その神社祭りに草競馬や催し物が行われていた。大正年間には公園施設となり、町民の広場として親しまれてきた。 昭和3年には正式の馬場が設けられ、地方競馬が行われていたが、9年に元江別の方に移り、戦時中は町民の空襲避難所や家庭菜園に変わった。 飛鳥山の継は北上して、旧町村農場を訪問後、江別チャシを訪問。以前訪問したときは、藪で確認できなかったが、今日はしっかり藪が刈られ、溝も確認できる。チャシに立つと、高台上にあり、そして木の合間に川も確認でき、チャシとしての形状も確認できた。【江別チャシ】・城 跡 名:江別チャシ・所 在 地:北海道江別市元江別857 マップコード139 392 768*40・創建年代:不明・創 建 者:不明・形 態:丘先式・主な遺構:空壕:弧状1条 次に近くの交差点のところにある江別古墳を訪問。ここへの訪問は2回目だが、ここも以前に比べて藪が刈られていて、標柱が整備されていた。【国指定遺跡「江別古墳群」】 古墳文化の終末7世紀頃、東北地方北部を中心に「群集墳」と呼ばれる古墳群が造られるようになります。この群集墳は、大和政権下にあった東北南部との接触交流により、東北北部に成立した独自の墓制と考えられます。群集墳は、9世紀まで受け継がれ、北海道にも波及しました。 北海道の群集墳は、石狩川支流域の3か所(江別2、恵庭1)で確認されていますが、現存するのはこの江別古墳群だけで、8世紀後半から9世紀にかけて造られたと考えられています。 江別古墳群は、昭和6年に後藤寿一によって発見され、その後、昭和55年の調査で古墳21基を確認。現在、18基が旧豊平川を見下す陸上に残っています。 古墳は直径3~10m、環状または馬蹄形の周溝がめぐり、中央部に周溝から掘り上げた高さ約1mの盛り土で墳丘を築いています。さらに墳丘中央を掘り下げ木棺をじかに埋葬したものと思われ、蕨手刀、毛抜形刀、鉄製刀子、耳環、勾玉など本州からの搬入品を副葬しています。このことから、古墳の被葬者が当時の律令体制下にあった地域と深く関わった人々と考えられます。 江別古墳群は、群集落の最も北に位置し、北海道に現存する唯一の古墳群として、また、当時の北海道と律令支配のおよんだ地域との交流を考える上での極めて重要な遺跡として、国の史跡に指定されています。 平成10年11月 江別市教育委員会 次に江別古墳群から少し南のところにある江別飛行場を目指す。道路の碁盤の目から少し斜めに横断し、高圧線が通っている幅広い道路がその飛行場跡だ。ここは平成30年の3月に訪問しているが雪で標柱が見つからなかったが、今回はあっさりとみつかった。この地は太平洋戦争末期の昭和20年4月に整備され、第二次大戦中に王子特種製紙の系列会社の王子航空機製作所が木製戦闘機キ106を作成し、この地で試験飛行をしていたそうだ。 飛行場跡を後にして野幌の市街地に向かう。消防学校の横を走り、湯川公園の屯田兵屋の写真を撮った後、錦山天満宮にお参り。この神社は明治18年以降に入植した屯田兵の心の拠り所として明治22年に伊勢皇大神宮から分霊して奉斎した神社である。 その神社の横には屯田資料館があった。この資料館は中隊本部の建物だそうだ。資料館の説明のおじさんと会話すると、江別と野幌はそれぞれ屯田兵が開拓した地で、それぞれ224戸が内地から入植したそうで、1戸当たり15000坪の土地が与えられ、開拓と訓練に明け暮れたそうだ。また、西南戦争、日清戦争に従軍した軍人もいて、さらにはここから日露戦争に出征した人もいたそうだ。戦争のない今の日本で、かつてここから夫や息子を送り出した家族のことを思うと何とも言えない気持ちになる。いずれにしても、現在の碁盤の目の市街地がかつての屯田兵による開拓によるものとわかりとても参考になった。 ここでちょうどお昼になり、近くのラーメン屋「かつ平」でラーメンを食べる。ここは何とどのメニューも500円でびっくり。味はまあまあであるが安いので良しとしよう。帰りは大麻を通って、新札幌まで走り、地下鉄で帰る。
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