幸震駅逓所跡

廃線・廃駅

令和6年(2024)9月21日(土)帯広市大正本町本通1丁目10真宗大谷派大昭寺 付近

 大正市街を走っていてお寺のところに説明板があったので取材する。

【幸震駅逓所跡】
幸震駅逓所は、明治32(1899)年、現在の帯広市幸福町東6線159番地(現在の道道927号線・旧広尾道路沿い)付近に、8畳と6畳の客室を持つ駅舎と官馬4頭(牝3頭、牡1頭)を配備して、官設駅逓所として開設されました。
その後、大正初期に幸震拓殖道路(現在の国道236号線)の開設に伴って通行者が途絶えたため、大正4(1915)年にこの場所(帯広市大正本町本通1丁目2番地・現 大昭寺所在地)へ移転し、客室は4室に拡張されました。
 交通機関、宿泊や郵便物逓送など、重要な役割を果たしましたが、旧国鉄広尾線の帯広−中札内間開通前年の昭和3(1928)年に、その役割を終え、廃止されました。
 なお、「幸震」の読み方は、当初、アイヌ語のサツナイ(乾く・川)に幸(サツ)と震(ナイ=古語)の漢字を当てて「幸震(サツナイ・サチナイ・サチナエ)」と呼称していましたが、その後、漢字の音読みである「幸震(コウシン)」が定着し、一般化したと推測されます。

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