小林多喜二文学碑

石碑・銅像・胸像(歴史上の人物)

令和6年(2024)11月2日(土)小樽駅前~龍宮神社~長橋十字街~手宮富士(140m)~小林多喜二石碑等~旭展望台(旭チャシ・三角山190m)~小樽駅前 約9.6km 2時間15分

 旭展望台の展望所とは反対側の小高い丘に建つ堂々としたユニークな文学碑。碑のデザインは彫刻家の本郷新。本のページ見開きをかたどっている。右上部に多喜二の肖像レリーフと右中央部に詩文、左上部に北斗七星と北極星の嵌め込み。左中央部に青年労働者の頭像。碑文は多喜二が獄中から友人の妻に送った手紙の一部。多喜二は小樽高商卒。後にプロレタリア作家となる。「蟹工船」「不在地主」など。当時の特高警察の思想弾圧で拷問死。小樽をこよなく愛した作家。「不在地主」など小樽を舞台にした作品が多いとのこと。

【小林多喜二文学碑】
 碑文「冬が近くなるとぼくはそのなつかしい国のことを考えて深い感動に捉えられている そこには運河と倉庫と税関と桟橋がある そこでは人は重っ苦しい空の下を どれも背をまげて歩いている
ぼくは何処を歩いていようが どの人をも知っている 赤い断層を処々に見せている階段のように山
にせり上がっている街を ぼくはどんなに愛しているか分からない」

(小林多喜二年譜)
 1903年秋田に生まれ 4歳の時に小樽に移住 小樽商業 小樽高商をへて拓殖銀行に勤務し かたわら「クラルテ」などにより文学活動に入る 1930年上京 日本プロレタリア作家同盟に加盟 のち書記長 1931年日本共産党に入党 1933年2月20日築地警察署に逮捕され拷問を受け死亡 代表作 蟹工船 不在地主 防雪林 工場細胞 転形期の人々 党生活者

 

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