家畜感謝之碑(新得町)

開拓の歴史以外の石碑等

令和7年(2025)1月5日(日)北海道上川郡新得町栄町

 国道38号線を新得山方面に走ると市街地の中に碑が見えた。各地に畜魂碑や馬頭観音などは数多くあるが、このような大きな石碑に家畜感謝の碑があるのは初めてだ。

【家畜感謝之碑】
 大きな自然石に上記のとおり刻まれた黒御影石がはめ込まれ、その脇に「農林水産大臣 佐藤守良」と刻まれていた。その脇には趣意が刻まれた説明板があった。「趣意 今よりさかのぼること八十余年 シントコ原野に天にそびえたつ巨木や身の丈もある野草が繁茂 日夜熊やえぞ鹿、狐などの野獣が出没していたこの深々とした原始林に先人達は初めて開拓の斧鉞を入れ 酷寒の冬はもとより 時には冷夏の夏も黙々と鍬をふるい厳しい自然に挑んできた 以来 時は過ぎ去り今この地の営農は着々とその基盤を整えつつある 顧りみて去る日々の先人の汗と涙の苦闘に思いを馳せる時只々深く頭をたれるのみである これと同時に先人と共に開拓の力として そして生活の糧として またある時は親しい友となり得た牛馬豚などの家畜に限りない感謝の念を抱くものである これら家畜を永久に記念し ここに記録するとともに本町畜産の一層の躍進を願い この碑を建立するものである 以前の乳牛感謝之碑 相馬神社 元町の馬頭観音の御霊もこの盤石下に安らかに眠る 新得町長佐々木忠利」

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