キリストにある恵みによって強くなる

19詩編

令和7年(2025)5月18日(日) 足寄メノナイト協会 佐々木牧師説教

テモテへの手紙第二 2章
1節 ですから、私の子よ、キリスト・イエスにある恵みによって強くなりなさい。
2節 多くの証人たちの前で私から聞いたことを、ほかの人にも教える力のある信頼できる人たちに委ねなさい。
3節 キリスト・イエスの立派な兵士として、私と苦しみをともにしてください。
4節 兵役についている人はだれも、日常生活のことに煩わされることはありません。ただ、兵を募った人を喜ばせようとします。
5節 また、競技をする人も、規定に従って競技をしなければ栄冠を得るこおとはできません。
6節 労苦している農夫こそ、最初に収穫の分け前にあずかるべきです。
7節 私が言っていることをよく考えなさい。主はすべてのことについて、理解する力をあなたに与えてくださいます。

 この手紙を書いたパウロは、獄中にいた。ネロにより裁判にかけられ死刑宣告を受けていた。パウロの協力者テモテは、教会全体が旧約聖書のみの教えが広まり、イエス・キリストの教えから離れていって疲れていたなかで、パウロからテモテへあてた手紙である。
 苦しみ、弱さを感じる時に、どのように考え、対応する書かれている。

 1節は、イエスキリストの恵みによって強くなりなさいと言われている。エペソ人への手紙2:8~9では「この恵みのゆえに、あなた方は信仰によって救われたのです。それはあなた方から出たことではなく、神の賜物です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです。」とされており、神の恵みから離れると不安になる。
 ピリピ人への手紙4:13「わたしを強くしてくださる方によって、私はどんなことでもできる。」とされており、自分の力ではなく神の力だとしている。

 2節は、私から聞いたことを福音として、テモテ自信だけでなく、他の人に委ねよとしている。テモテは自分自身しか見えなくなっており、広い視野を持てということ。

 4節の関連では、エペソ人への手紙6:13において、「一切を成し遂げて堅く立つことができるように神のすべての武具をとりなさい」と言っている。武具は、腰に真理の帯、胸に正義の胸当て、足には平和の福音の備え、信仰の盾、救いのかぶと、御霊の剣、すなわち神の言葉を取りなさいとされている。

 5~6節、競技者=クリスチャンは、栄光を目指して走る。農夫はだれからも注目されず、日々の作業を淡々と行う。詩編126:5~6「涙とともに種を蒔く者は喜び叫びながら刈り取る。種入れを抱え 泣きながら出て行く者は束を抱え 喜び叫びながら帰ってくる」

 7節、「私の言っていることをよく考えなさい」。テモテは迫害を受けて、外から攻撃をされていた。信仰は戦いの連続であり、よく考え、深く考える必要がある。競技場であれ、農作業であれ、続けていれば最後は勝利、収穫できる。 

 それは私たちの努力だけではなく、神の恵みであり、主の聖霊が教えてくれる。

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