上野英三郎博士とハチ公

石碑・銅像・胸像(歴史上の人物)

令和7年(2025)5月21日(水) 東京都文京区弥生1-1

 東大農学部の入口のところに上野英三郎博士とハチ公の像があった。映画の「ハチ公」という映画があった、涙が止まらない思い出があった。上野博士に嬉しそうにもれかかるハチ公の姿の銅像であった。いまでも映画のシーンを思い出すと、内だが出てくる。銅像の横に説明板があった。
 その近くの農学資料館にも上野博士の像などの展示があった。

【上野英三郎博士とハチ公】(説明板)
 それぞれ生きていた西暦年が示されていた。1872~1925、1923~1935。そして次のとおり記されていた。「秋田犬のハチは大館市に生まれ、生後50日ほどで東京帝国大学農学部の上野英三郎博士(農業工学・農業土木学)に贈られた。犬好きだった博士はハチを大切に育て、大いに可愛がり、当時は駒場にあった農学部への通勤や渋谷駅からの出張にはいつも送り迎えをさせた。学生たちは教授の飼い犬を呼び捨てにすることをはばかり、「ハチ公」と呼んで敬意を表した。およそ1年半が過ぎた1992年5月21日、博士は大学構内で急死した。それからハチは死ぬまでのおよそ10年間、朝夕に渋谷駅に通い、博士の姿を探し求めた。生前、博士が長期出張から渋谷駅に戻ったとき、改札口でひとり待つハチに驚き、この像のように、互いにじゃれ合って喜んだという。制作:植田努 2015年」

【上野英三郎先生の像】
 上野英三郎先生は、東京大学において1900年(明治33年)に農学第2講座分担を開始され、1911(明治44年)に農業工学講座の担任教授に就任、1925年(大正14年)まで教鞭をとられた。上野英三郎先生のご功績は、整然とした耕地の区画整理の考え方と技術を教育。指導されたことにあり、その結果は日本の原風景とも呼ぶべき美しい水田風景となって、現代人の目に映っている。なお、上野英三郎先生は、有名な渋谷の忠犬ハチ公の飼い主である。1987年、新藤兼人原作・脚本の映画「ハチ公物語」で仲代達也が演じた東大教授が上野教授であることを付記する。 

コメント