ソロモン(BC1011~BC931 在位BC971~BC931)ソロモンと言えば、ソロモンの知恵、神殿、千人の妻・妾。ソロモンは知恵を与えられて成功した。しかし、なぜ失敗したのか。
第1列王記4:29~33 神は、ソロモンに非常に豊かな知恵と英知と、海辺の砂浜のように広い心とを与えられた。それでソロモンの知恵は、東のすべての人々の知恵と、エジプト人のすべての知恵とにまさっていた。彼は、すべての人、すなわち、エズラフ人エタンや、ヘマンや、カルコルや、マホルの子ダルダよりも知恵があった。それで、彼の名声は周辺のすべての国々に広がった。彼は三千の箴言を語り、彼の歌は一千五首もあった。彼はレバノンの杉の木から、石垣に生えるヒソプに至るまでの草木について語り、獣や鳥やはうものや魚についても語った。ソロモンの知恵を聞くために、すべての国の人々や、彼の知恵のうわさを聞いた国のすべての王たちがやって来た。
3千の箴言、1500首の歌等々。ソロモンはアインシュタインのような知恵ではない。3:9 ソロモンは、神に「善悪を判断して、民を裁くために聞き分ける心を与えてくださあい」お願いした。その前にアドニアとのひと悶着があったが、既に知恵を持っていた。
それについて神が喜んだのか。善悪については、創世記「善悪の判断の木」である。善悪の知識の木からとって食べるのをそそのかしたのはヘビ。エデンには命の木と善悪の知識の木がある。神は善悪の知識の木から食べると死ぬと言った。神様に従って、取って食べないのが善、食べるのが悪。食べたアダムとエバは、善悪の基準が神から離れ、自分自身を基準として物事を決める罪人となった。
戦争は、自分の正義同志の戦い。それは神様の基準ではない。ソロモンは、善悪の判断を神に求めた。我々もその姿勢を持つべき。
しかし、ソロモンは失敗してしまった。それを神様に求め続ければよかった。ソロモンはもともと賢かったので、神様からすこしずつ離れていった。
ソロモンは繁栄した。BC971~931。アンモンの方まで拡張。当時世界の中心、東の方に行くとメソポタミア文明、南の方に行くとエジプト、海を越えて西側にはギリシャ文明。繁栄の理由は次のとおり。
①貿易:文明の中心にあった。交易による通行税。
②課税と強制労働:重税。
③政略結婚:近隣諸国と政略結婚を繰り返し、平和を維持。妻と妾が1000名。ソロモンの時代には戦争がなかった。ソロモンの知恵を周辺諸国はほしかった。ソロモンはシャロームと同じ。
ソロモンの堕落理由は次のとおり。上記と表裏一体。
①重税と強制労働で、国民を疲弊させた。ユダ族は特別扱い。反感が次第に大きくなった。この段階で神様の知恵ではなく、自分の知恵でやっていた。自分の栄光に目を向けていた。不必要で金で造られた神殿BC966。
②神様の祝福や自分の栄光に目を向けた。
③神様の御言葉、約束をないがしろにした。申命記17:16~17「自分のために馬を増やしてはならない。多くの妻を持って心がそれることがあってはならない。自分のために銀や金を過剰に持ってはならない」。ソロモンはそのこを知っていたにもかかわらず、全て反することをやった。
現代は新約聖書の時代、私たちは聖霊を通じて神様の声を聴ける。私たちはソロモンと同じ知恵を、イエス様を通じていただいている。しかし、ソロモンから学ぶことができる。自分の知恵だけでは繁栄しないで、神から離れてはダメ。
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