上更別の石碑

石碑・銅像・胸像(歴史上の人物)

令和6年(2024)7月20日(土)更別村上更別

 大樹町尾田に向かう途中、上更別を通ると石碑3つを発見。前回ここを走った時に気が付かなかった。

【開拓三十年記念碑】
 上記のとおり刻まれ、右下に「北海道知事 町村金五書」と刻まれていた。裏面の碑文の概要は次のとおり。「碑の由来 十勝南方に位する上更別地区に千古の柏樹林に遮られ昼なお暗く大自然の中で狐狸鹿熊の馳駆咆哮するとこなるも昭和5年小原三平氏を団長とする香川県団体三十戸秋田県より三戸入地以来星霜三十年の苦節は今日国鉄を開通し上更別駅設置により市街地形成全戸に電化大農具の取り入れと共に生活は近代化し加うるに日高山麓の吹き下しと火山灰により荒野たる農地も寧日なき農民の情熱は暴風に備え地味は沃土化し一大理想郷をめざして現在に至る茲に入地以来の足跡を辿り碑を建て長く祈念する 昭和35年11月」碑文の下に概要として、年表が刻まれていた。

【小原三平翁顕彰】
 表面には上記のとおり刻まれ、右下に「北海道知事 町村金五書」と刻まれていた。裏面には「小原三平翁顕彰碑の由来」として以下のとおり概要が刻まれていた。「翁は明治18年香川県に生まれる。若き日三土忠造代議士の推薦により政界に。昭和5年3月北海道開拓を志し、同郷人30戸、秋田県3戸の同志とともに団長として、上更別に入地 開拓に成功 同6年新田牧場の開放に伴い移民を誘致 同8年国有林の解除(不明)各部落を形成 地域の開発は急速に進展を見る 後旧大正村議会議員に4回当選 村政の枢機に参画 貢献大 同22年当村の分村実現に際し新村建設に心魂を砕 推進力となり東奔西走 十勝沖地震に因る学校の復旧 村内一千町歩の国有防風林の村有化など教育産業文化厚生諸施設に関する政治的拡充特に同27年地方住民の要望による開発期成会を設立同時に道町村知事との深い親交のもと開拓団地勢雄第二地区(不明)ここに翁の偉大なる事績を讃え碑に刻し永く後世に伝う

【躍動の吾郷】
 丸い御影石に上記のとおり刻まれ、その上には「上更別 西 東 南 更生 共和」、下には「北海道知事堂垣内尚弘書」と刻まれていた。その下は碑文になっていた。上記と重複するので転載は省略。裏面には入植年月日と入植者の氏名が刻まれていた。

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