一粒の麦

日本書

令和3年(2021)12月8日

神渡良平著

久々に感動した伝記を読んだ。

丸山敏雄(1892~1951)の名をご存じだろうか。
丸山氏は、現在、全国約3万5千社が加盟する倫理法人会を擁する倫理研究所の創始者であり、人間普遍の真理として「万人幸福の栞」17カ条を著した人物でもある。
本書は、著者が渾身の力を込めて描いた丸山敏雄像であり、その苦難と愛に満ちた生涯を綴った感動の長編である。
著者は、丸山氏の人生は、「愛の確立のためにあった」と解釈する。
そして「様々な試練に直面させられたのも、環境に左右されない自分を確立して、人々に愛を注ぎ出し、倫理運動の真に牽引車たらしめるため」だったと記す。
丸山氏の生涯を、小説形式で世に問う本書は、著者の大いなる挑戦でもあり、その意欲迸る作品に仕上がっている。

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