アイヌ人物誌 ーー松浦武四郎原著「近世蝦夷人物誌」

日本書

令和5年(2023)10月19日

松浦 武四郎 (著), 山本 命 (その他), 更科 源蔵 (翻訳), 吉田 豊 (翻訳)

アイヌ民族が日本人からどのような立場に置かれていたのか。
時の為政者によって当時は出版禁止。アイヌの誠実にして剛毅な生き方を丹念に記録し続けた
稀有な日本人によるヒューマンドキュメント。
2019年春、松本潤が松浦武四郎役でNHKドラマ化決定! !

松浦の紀行文を読むと、単に一個の魅力的な人物というだけではない、
アイヌ民族の権利の、力強く、そして説得力ある擁護者としての姿が、文中から立ち現れて来る。
(「松浦武四郎北方日誌」(金関寿夫 訳)より)
ーードナルド・キーン

アイヌとの交流なしに未墾の大地は歩き回れなかっただろう。
彼らから聞く土地の名を文字にしていったことで、大きな島の地図が出来上がり歴史に組み込まれていく。
後に北海道と名付けられるその大地で、松前藩や請負商人に搾取され苦しむ先住民の姿を、
松浦武四郎は彼らに寄り添うように描き出している。
ーー奈良美智

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