令和2年(2020)2月4日
デイビッド・モントゴメリー (著), 片岡 夏実 (翻訳)
農作物の生育のため、不耕起で土壌中の微生物の多様性を持たせ、炭素を豊富にするとよいとのこと。
内容紹介
土は微生物と植物の根が耕していた――
文明の象徴である犂やトラクターを手放し、微生物とともに世界を耕す、土の健康と新しい農業をめぐる物語。
足元の土と微生物をどのように扱えば、世界中の農業が持続可能で、農民が富み、温暖化対策になるのか。
アフリカやアメリカで行なわれている不耕起栽培や輪作・混作、有畜農業から、アジアの保全型農業、日本のボカシまで、篤農家や研究者の先進的な取り組みを世界各地で取材。
古代ローマに始まる農耕の歴史をひもときながら、世界から飢饉をなくせる、輝かしい未来を語る。
深刻な食糧問題、環境問題を正面から扱いながら、希望に満ちた展望を持てる希有な本。
ベストセラー『土と内臓』『土の文明史』に続く、土の再生論。
出版社からのコメント
●毎日新聞書評掲載(2018年10月21日中村桂子氏評)
●HONZ「解説」から読む本掲載(2018年08月31日)
●編集部より
古代文明から現代にいたる土と人類の関係を描いた『土の文明史』、そして土壌中の微生物の働きと人の内臓についてまとめた『土と内臓』に続く土3部作の完結編となる本書では、農業における土がテーマです。
著者はアメリカを中心に世界各地を訪ね、不耕起栽培を実践する農家と研究者に取材を行ないました。
そして彼らの長年の経験と豊富な科学的知見から、土と共生する農業が成功する三原則を導き出します。
第一に、微生物の定着を阻む土壌の攪乱の抑制。つまり耕さないこと。
第二に、土を覆い水分を保持する被覆作物を栽培すること。
第三に、多様性のある輪作で、土に栄養を供給しつつ病原菌を排除すること。
この原則に従わなければ、たとえ有機農業を行なっても土との共生はできず、土壌は疲弊し、収量は低下すると言います。
反対に、土中の微生物の働きを理解すれば、土壌の回復が可能であるという明るい未来を提示します。
微生物から植物、人間やウシまであらゆる生命を育む土を、どう扱えば肥沃な土壌によみがえらせることができるのか。
地球の将来を考える上で、必読の一冊です。
なお本書では、日本の読者の理解を助けるために、著者に提供していただいた写真を本文中に収載しました。
内容(「BOOK」データベースより)
足元の土と微生物をどのように扱えば、世界中の農業が持続可能で、農民が富み、温暖化対策になるのか。アフリカやアメリカで行なわれている不耕起栽培や輪作・混作、有畜農業から、アジアの保全型農業、日本のボカシまで、篤農家や研究者の先進的な取り組みを世界各地で取材。古代ローマに始まる農耕の歴史をひもときながら、世界から飢饉をなくせる、輝かしい未来を語る。深刻な食糧問題、環境問題を正面から扱いながら、希望に満ちた展望を持てる希有な本。
著者について
著者:デイビッド モントゴメリー(David R. Montgomery)
ワシントン大学地形学教授。
地形の発達、および地質学的プロセスが生態系と人間社会に及ぼす影響の研究で、
国際的に認められた地質学者である。
天才賞と呼ばれるマッカーサーフェローに2008 年に選ばれる。
ポピュラーサイエンス関連でKing of Fish: The Thousand ─ year Run of Salmon(未訳2003 年)、
『土の文明史─ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話』(築地書館 2010 年)、
『土と内臓─微生物がつくる世界』(アン・ビクレーと共著 築地書館 2016 年)、
『岩は嘘をつかない─地質学が読み解くノアの洪水と地球の歴史』(白揚社 2015 年)の3冊の著作がある。
また、ダム撤去を追った『ダムネーション』(2014 年)などのドキュメンタリー映画ほか、
テレビ、ラジオ番組にも出演している。
執筆と研究以外の時間は、バンド「ビッグ・ダート」でギターを担当する。
訳者:片岡夏実(かたおか・なつみ)
1964 年神奈川県生まれ。
主な訳書に、デイビッド・モントゴメリー『土の文明史』、
トーマス・D・シーリー『ミツバチの会議』、
デイビッド・ウォルトナー= テーブズ『排泄物と文明』、
スティーブン・R・パルンビ+アンソニー・R・パルンビ『海の極限生物』(以上、築地書館)、
ジュリアン・クリブ『90 億人の食糧問題』、
セス・フレッチャー『瓶詰めのエネルギー』(以上、シーエムシー出版)など。


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