砥石山・小林峠碑

山登り

平成27年(2015)5月3日(日)単独

19.9km 4時間41分 
家~幌見峠~小林峠~砥石山~T4分岐~北の沢バス停

 家から走って登山は、近場の円山に始まり、三角山、藻岩山、奥三角山、手稲山を完遂したところ。今日は連休だが、何も用事がないので、ちょっと遠めの砥石山に家から走って登ることにチャレンジすることに。この山は2009年の12月に登っているので約6年ぶり。
 登山口まで、幌見峠と小林峠という2つの峠があり、登山口までも走るのはハード。家を朝7時頃に出発し、円山動物園の横を通り幌見峠まで向かう。幌見峠の登り口までは走っていけたのだが、峠の直前で坂が急になり歩く。峠を越すと下りで、小林峠でまた登り返し。しかし何とか低速ながら走っていく。
 小林峠には石碑が置いてあり、昔は興味がなかったのだが、この峠にも歴史があり、少し感動。以下転載。

(転載はじめ)
 藻岩地区は北西の藻岩山、西南の砥石山と硬石山に囲まれ、その麓一帯を占める地区の大半は東方の豊平川への傾斜している地形から「陸の孤島熊の巣」と称されていた。北の沢地区は開村以来入植者によって細々とした道はつけられたが以前起伏は険しく、急病人を運ぶに支障を来し、また肥料が運搬出来ないなど農業の衰退をも引き起こした。この事態を憂いた有志が団結、昭和31年産業観光開発道道促進期成会を結成し、道路づくりに着手した。道路用地は幾多の辛酸により開墾された土地が地主の強い郷土愛によって無償で寄附された。関係行政との交渉、道路工事時の困難を乗り越え昭和40年11月今日の道道西野真駒内線の貫通を見るに至った。現在通称こばやし峠と呼ばれるこの道は、札樽国道・国道虻田線・国道千歳線を最短距離で結び、また藻岩山の四季折々の姿を鑑賞できる道として広く市民に親しまれている。
 ここに先人の苦労を偲び北の沢の限りない躍進と繁栄を記念する。
 記 川渕初江
(転載終了)

 そしていよいよ山道である。樹木に葉がなく、日光が降り注ぐ明るい登山道である。道端にも花々が咲いている。T4分岐までは稜線沿いを登ったり下ったりしながら登っていく。T4分岐を過ぎて、残雪がでてきた。特に日陰の時間が多くなるところは多い。トレイルランシューズで来たので、滑りやすい。枝を杖にしながら登る。1か所大きな雪庇の下を行かねばならず、ちょっと怖かった。T4分岐を過ぎて3パーティほど抜かして、砥石山頂上に到着。少しもやっているが、四方が見渡せる。札幌市街はもちろん、手稲山、藻岩山、余市岳、無意根山、神威岳、烏帽子岳、札幌岳、空沼岳、恵庭岳、紋別岳が同定できた。
 頂上でコンビニで買った焼きそばを食べる。しかし、ここで困ったことが起きた。持って来た水分は500mlのみであり、頂上でほぼ切れてしまったのである。
 このため、頂上を早々に切り上げ下山する。本当は走っておりたいのだが、なるべく喉が乾かないように早足で降りる。帰りのルートはT4分岐から北の沢に抜けるコースであるが、1時間ほど歩くと喉の渇きはピークに。下の方は渓流沿いの道で、川水を飲みたい誘惑にかられるが、エキノコックスが怖いのでなんとか我慢。喉が渇いてヘロヘロになりながら北の沢の人家があるところまでたどり着くが、商店がない。しばらく歩いて幹線道路に出てようやくコンビニを見つけ、コーラとミネラルウオーターを購入しがぶ飲み。
 ここから家まで走る元気もなく、バスに乗り真駒内駅から地下鉄で家路につく。

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