平成27年(2015)4月26日(日)
2015 第5回 駒ケ岳ウルトラマラソン大会
於:森町赤井川グリーンピア大沼~駒ケ岳地区旧国道~白川地区国道~砂原農道~心ポキポキ坂~鹿部町~東大沼温泉~大沼キャンプ場~四季の森~ネイパル森~グリーンピア大沼(64.5km-3km=61.5)
記録:7時間51分(7分40秒/km、時速7.8KM)
駒ケ岳の周囲一周ランニングは、いつかは達成したかったが、函館在住のランニング友達Yさんに誘われ、初めてこの大会に参加した。
この大会は行政や大きな民間企業がかかわっていない手作り感、遊び心満載の大会である。スタートのゲートもお誕生会など家庭で作成するような手づくり。
風が強いが快晴で、絶好のマラソン日和である。体調的には前日に実家でまたしても飲んでしまい二日酔いだが、タイムを目指す大会ではないので良しとしよう。
手作り感満載のスタートゲートからスタート。しばらくは集団の中を走る。駒ケ岳地区の旧国道の駒の湯があったところの喫茶三軒茶屋が第一エイドである。噂には聞いていたが、素晴らしい給食である。スポーツドリンク、水はもちろん、グレープフルーツ、梅干し、キュウリの漬物などが置いてある。
ここから、国道5号線を経て、尾白内地区に抜ける白川の道を走る。この辺は緩やかな下りで追い風、しかも体も疲れていないので、とても好調だ。そして、牧場の緑の向こうの駒ケ岳が綺麗だ。駒ケ岳牛乳の柴田牧場が第2エイドである。ここも負けず劣らず、すばらしいエイド。サポートの皆さんが女子高生など女の子が多いのも素晴らしい。着ぐるみを来てコスプレしている子もいる。そこから砂原方面に向かい、掛澗の市街の手前で農道に入る。ここからしばらく走ると今年から導入されたオプションコース「心ポキポキ坂」の分岐に差し掛かる。ここで約21km地点、まっすぐ行くと「心ポキポキ坂」でアップダウンが激しくエイドも7kmないが約3km短縮。左に曲ると通常コースでツドール砂原でエイドが待っているという選択を迫られるのである。迷ったが、ここは距離が短い「心ポキポキ坂」を選択。目の前に上り坂がそびえたつ。出来る限り歩くことなく喘ぎながらコツコツと歩を進める。最初の坂を上り終えたらまた上り坂。このような坂が3~4か所もあった。しかも時間帯的に気温が最高になり、汗が噴き出る。
この厳しいコースを終え、砂原沼尻地区の開拓会館でエイド。ここのエイドが素晴らしく、蕎麦、カレーうどん、ホットプレートで焼くウインナーとフレンチトーストが出てきた。ここで約30km、お腹もすいてきたので美味しかったこと。また、なによりもうれしかったのが、コーラやオレンジジュースなどもあることである。通常のマラソン大会は水、スポーツドリンクのみなので、大変ありがたいのである。
そこから国道278号線に抜け、鹿部ロイヤルホテルへ向かう。これまた半端ではない上り坂。立派な別荘やゴルフをしている面々を横目に走る。次はこのホテルからひょうたん沼まで下り。その後は鹿部の海岸線の漁師町を走る。丁度この辺で40km、これからは未知の世界に入る。
鹿部の街の交差点から大沼公園に向かう道道43号線を走る。ここで様相が一変。これまでおおむね追い風だったのが、強烈な向かい風に変わったのである。しかも緩やかな登り。エイドでは、卵焼きやお稲荷さん、おにぎりも出てきたが、胃が受け付けない。身体も疲れ、足の痛みが半端ではなくなってきた。歩いたら制限時間を越えてしまうので、何とか走り続ける。痛みの中の海を走っていて、左右の足を重心を変えながら何とか前に進んでいる感覚だ。途中、エイドではないが、サポートの人が冷えた缶コーラを出してくれた。身に沁みわたるうまさ。
道道43号線から、東大沼温泉に抜ける道に入る。留の湯を過ぎると、舗装道路が終り、登りのダート道である。向かい風プラス土埃でどうにもならない。ここも喘ぎながらなんとか、大沼キャンプ場に到着。ここのエイドがすごいのである。到着するなり、ビールありますよというのだ。しかも、ホットプレートでホルモンも焼いている。普通のマラソン大会ならありえない。ここでお言葉に甘えて、ホルモン焼きで缶ビールをいただく。旨いが、呑みすぎるとやばいので、350mlの半分で止める。エイドの横にルームランナーが設置してあり、「運動不足解消、試乗しませんか?」と垂れ幕がかかっている。遊び心満点。
大沼湖畔を走った後、四季の森入口から赤井川に抜けるダートを走る。ここもこれでもかという位の上り坂。坂を上り終えると、最終エイド。コスプレ姿のお姉さんたちが出迎え。飲み物は紙パックの100%果汁ジュースとなぜか御味噌汁。折角だから、「味噌汁半分ください」と言うと、「お鍋の半分ですか?」と粋なボケ。
ここからゴールへラスト4km、舗装の下り。最後の力を振り絞って、グリーンピア大沼にゴール。ゴール地点ではサポートや走り終えた皆さんが出迎えてくれ、ゴールテープまで用意してくれた。
通常の大会では、三々五々解散となるのだが、この大会は違う。(ほぼ)全員参加で閉会式を行い、5人ずつ壇上に上がり、サポーターから完走賞を受け取るのだ。身体は痛かったが、心があったまり、森の実家に帰り、美味しいお酒をいただく。
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