令和3年(2021)2月27日(日)美瑛町丸山(シャイマクルチセ)
美瑛町の丸山公園にクロスカントリースキーの練習にきたが、ここの丸山は、アイヌの伝説があるところなので、登ってみる。頂上には忠魂碑と戦没者の慰霊碑だけがあり、アイヌの伝説に関するような説明板はなかった。
【丸山公園】
アイヌ語で「シャイマイクル(文化神)のチセ(家)」と呼ばれていた美しい小山で、神の居場所として崇高された処がここにある丸山、現在の丸山公園です。
神居古潭のように激流の流れる断崖の外にも、平らな土地の中にポツンと小高い丘にも神様はいらっしゃるのです。
美瑛町でのアイヌの活動を記録した関連資料は極めて少なく、このあたりで仮小屋を立てて狩猟をする程度でコタン(集落)などはなく、上川アイヌの狩猟や薬草などの採取場所として、また十勝アイヌなど他地域との往来地域であったと考えられ、鮭などもとれないため住居を定める場所としては適さなかったようです。
しかし、腸内で発見された石器や土器の多くはアイヌ文化より古い縄文時代、そしてさらに古い先土器時代の石器までは見つかっており、はたして美瑛の先住民はいつ頃からいたのか大変興味深い所です。
シャマイクル(文化神)とは、
アイヌの人たちに生産を教えたとされる神様として尊ばれているカムイ。そのカムイを祭ったところ聖地が、シャマイクルチセ。開拓時代には丸山山頂に熊の頭蓋骨が供えられ、アイヌの熊祭りが行われていたらしい。
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