士幌町佐倉地区「風雪拓道」碑

石碑等(開拓記念碑)

令和6年(2024)6月15日(土) 士幌町士幌東7線

 今日は午前中仕事だったので、午後は石碑探索へ。士幌町居辺地区から道道316号線を南下し、JA士幌佐倉事業所、佐倉神社のところに石碑があった。この辺は千葉県の佐倉からの入植があった地である。

【風雪拓道】(碑文の概要)
 碑文。大正2年千葉県旧佐倉藩主堀田正恒伯爵は原野1900町歩の貸し付けを受け佐倉農場を開設。同じころ村上農場220町歩の開墾着手。これが佐倉地区開拓の創始。東に佐倉山、士幌川サックシュオリベツ川南に注ぐ山紫水明の平野も往時は巨木点在し禽獣魚介群れ遊ぶ卑湿の大原野であった。農場は先進農法を研究し学校診療所を建て農民の保護に努め、開拓多いに進み一時は90余戸に達した。しかし湿地帯開拓営農は生産性低く凶作不況に襲われ農民生活は窮乏を極め、殊に造田が失敗に帰し農場経営も危機に瀕した。かくて昭和9年農場は時代に先駆けて全地を解放し農民は自立営農の機運が充滋。戦時戦後の混乱期を経て尚も苦闘は続いたが電灯が灯り、公民館、農協支所がおかれ近代化が進んだ。昭和43年以降開拓パイロット、構造改善事業等により急速に基盤整備が進み地区は一変し今や十勝農業の中核を占める安定した酪農、畑作地帯を形成するに至った。星霜70年茫々たる往時を偲び、茲に住民相集い式典を催し先人に感謝し、郷土永遠の発展んを祈念する所以である。昭和60年7月23日

 「風雪拓道」大正、昭和を経て平成を迎えた「鍬と精神」百年の今がここにある。(略)平成27年12月5日 佐倉地区開基百周年

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