幕別町途別地区の史跡

発祥の地

令和7年(2025)1月吉日 北海道中川郡幕別町途別

 帯広市稲田地区~(国道236号線)~勝久寺~帯広市川西~(道道962号線)~(道道238号線)~幕別町途別~稲田地区 19.6km 2時間38分

 川西地区をあとにし、道道238号線を北上する。今日は風が弱いと思っていたが、やはり若干の北風が吹いていて、向かい風になり少しストレスである。そして、歩道に雪が積もっていて走りにくい。それでも何とか途別地区に到着。当初は「大正金時発祥の地」だけを目標にしていたが、開拓記念碑を見つけた。ラッキー。なお、ここには水田もあったのだ。

【途別開拓百年記念碑】
 自然石に上記のとおり刻まれ、台座には碑文がはめ込まれていた。「碑文 郷土途別の開拓は明治三十年四月福井県人広瀬要松、広瀬五代松、岸本常松、岸本伊藤、大山口太郎、大山口仁吉、乾万四郎、大西京松、石川県人加藤由助、木田小石、香川県人松本弥八、辻嘉吉ら十二戸の入植に始まり、先駆者は新天地を求めて日夜を分かたず昼なお暗い人跡未踏の原野に開墾の斧鍬をふるい、巨木を倒し冷湿害に難渋しながら田畑を拡げ、子弟の教育に努め、道をつけ橋を架け交通の利便ならしめ今日の礎を築かれました。想えば往時の生活は筆舌に尽くし難く、自給自足はもとより、幾多の困難に耐えながら貫かれ、以来先人の不撓不屈の開拓魂は各世代に継承され、星霜百年現在の肥沃な基盤隆盛に寄与されたのであります。茲に先人の遺徳を偲び称え受け継ぎ、開拓二世紀に向け、より豊かな理想郷建設に開拓百年を記念、用地は前北正美、碑石は山口源蔵の寄付を受けこの碑を建立する。平成八年十二月一日 途別開拓百年記念事業協賛会」

【途別水田開発二十年紀念】
 特に説明はないが、横に「大正十年二月十一建立」と刻まれていた。

【歴史の散歩道 大正金時発祥の地】説明板には以下のとおり刻まれていた。
 昭和9年(1934年)、畑作の品種改良に熱心な幕別町途別の中村豊語氏が、栽培した金時豆の中から早生大粒の一株を発見し、採種増殖した。昭和13年に『鶴金時』とし幕別農会主催の品種改良競技会に出品し入賞し、その後に、北海道農業試験場十勝支場では十勝に適した品種であると推奨し、昭和29年から奨励品種決定調査がはじめられた。その後、大正農協が大々的に作付けを奨励し、十勝管内全域に広がり、昭和30年に『大正金時」の銘柄設定となり、昭和32年に奨励品種に決定され、現在もなお、金時の主力品種である。

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