令和7年(2025)8月30日(土) 北海道札幌市北区北17条西13丁目
北海道マラソンのゼッケン引き換えのために、北海道大学内構内を歩くと、北大の陸上競技場のところに標題の説明板があった。
【日本学生陸上競技発祥の地】
金属の説明板に上記のとおり記され、「札幌農学校遊戯会と新渡戸稲造」と記され、「新渡戸稲造によるスケッチ(明治11年)」、「第一回遊戯会の会場風景」そして「第1回遊戯会の主な競技」が記されていた。その下には説明板があり、次のとおり記されていた。「北海道大学の前身である札幌農学校が明治9(1876)年に創立されてから3年目、明治11(1878)年に札幌農学校外国人教師ベンハローとホイラーにより、彼らの出身地であるマサチューセッツ農科大学で行われていたアスレチック・ミーティングを模して、「第1回札幌農学校遊戯会」が開催された。この「遊戯会」が令和元年(2019)年6月15日付で日本学生陸上競技連合より栄誉ある「日本学生陸上競技発祥」であることが認められた。これを記念し、また北海道大学陸上競技部創部100周年を記念して、ここに「記念碑」を建立するもおのである。発祥の地については、故紺野哲郎氏(北海道大学陸上部OB・元羊蹄会会長)によれば、この「遊戯会」は現在の北海道庁敷地より広大であった開拓使本庁舎敷地の南端「現在の札幌市中央区北1条西4~6丁目、札幌グランドホテル、札幌方面中央警察署、北菓楼札幌本部日本赤十字社北海道支部、北海道放送(HBC)の連続敷地)で行われたことが特定されている。この第1回遊戯会では、正式の陸上競技種目(90m短距離走、1.6km中距離走、走り幅跳び、走り高跳び、立ち幅跳び)のほか、レクリエーション種目として、二人三脚、片足競争、綱引き、ポテトレース、サックレース等が行われ、札幌市民、開拓使行政役人、札幌農学校教師と学生が共に楽しんだスポーツ行事として注目された。遊戯会に参加した札幌農学校2期生の新渡戸稲造は、故郷岩手県の父母宛に「遊戯会」の内容について詳細な図入りの手書きを送っており、当時を知る貴重な資料となっている。この「遊戯会」は以後現在の時計台周辺(札幌農学校敷地)等に場所を変えながら発展んし、札幌市民の春の名物として続いたが、大正11年(1923)年に北海道帝国大学に文武会(現在の体育会)が発足し、遊戯会は陸上競技部となって飛躍的に解消された。 北海道大学陸上競技部 創部100周年記念事業実行委員会 令和5年(2023)年9月30日」



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