令和6年(2024)12月31日(火) 函館山ロープウエイ~碧血碑~立待岬方面~千畳敷~函館山~青函連絡船遭難の碑
距離11.3㎞ 1時間50分 登り498m 下り504m
碧血碑等の住所:北海道函館市谷地頭町1
【碧血碑】
表面には、「碧血碑」と刻まれ、台座裏には、「明治辰己実有此事 立石山上以表厥志 明治八年五月」。訳。「明治辰己(しんし)実に此の事あり石を山上に立て以てその志を表す」。だという。以下は、南北海道の文化財から解説を転載。
鳥羽伏見の戦いからはじまった戊辰戦争は、函館が最後の舞台となり、1869(明治2)年5月、五稜郭の開城でその幕を閉じた。この戦いによる官軍の戦死者は靖国神社をはじめ各地の招魂社(護国神社)へ手厚くまつられているが、旧幕府脱走軍の陣没者は賊軍の汚名を受けて弔う人もいなかった。
この碑は1875(明治8)年5月の7回忌に、箱館戦争で戦死した土方歳三や中島三郎助をはじめ、北関東から東北各地で戦死した旧幕府脱走軍約800人の霊を弔うために、東京の碧血会により建立されたもので、伊豆産の石を使って東京霊岸島で造られ、海路函館へ運ばれた。四角い石の祠の上に「碧血碑」と刻まれた碑が建てられている。題字は箱館戦争当時、陸軍奉行だった大鳥圭介の書といわれているが定かではない。 「碧血」とは「義に殉じて流した武士の血は3年経つと碧に変る」という中国の故事(荘子・外篇)による。さらに、台座裏側には建立の由来を記した次のような碑文(上記 碑文(台座裏)参照)が刻まれている。
(説明板)
箱館戦争で戦死した土方歳三や中島三郎助父子をはじめ、北関東から東北各地での旧幕府脱走軍戦死者の霊を弔っているのが、この碧血碑である。碑石は、7回忌にあたる明治8(1875)年、大鳥圭介や榎本式場らの協賛を得て、東京から船で運ばれたもので、碑の題字は、戦争当時陸軍奉行であった大鳥圭介の書といわれている。碑の台座裏に、碑建立の由来を示す16文字の漢字が刻まれているが、その表現からは、旧幕府脱走軍の霊を公然と弔うには支障があったことが推測される。
なお、碧血とは「義に殉じて流した武人の血は3年たつと碧色になる」という、中国の故事によるものである。
【柳川熊吉翁之寿碑】
碧血碑の隣に上記の碑があった。表面には次の通り刻まれているそうだ。「柳川翁之壽碑前逓信大臣正三位勲一等 伯爵林 董篆額翁名熊吉姓野村後有故改柳川江戸人少属侠客新門辰五郎夙有名始来北海為函館奉行堀織部正所知侠名愈顕戊辰之役東軍来據函館也受巨師榎本武揚君之親信蓋曩榎本君年十六七以在奉行織部君之家之時有面識故也後東軍之敗于五稜郭也遺骸横野而無復顧也者翁深惻之與當山十六世日隆師相謀収葬之於谷地頭之西丘而歳時祀焉後有志者建石題曰碧血碑翁今茲齢八十八猶矍鑠因欲傳翁之義擧于不朽今記其梗概建諸血碑之傍云 大正二年癸丑六月 日蓮宗一乗山實行寺十九世 權僧正望月日謙誌 羽陰 龍湖 石川重友書 石工 吉田辰己刻」。裏面には賛成人の名前がずらりと刻まれてい
観光説明板には次の通り記されていた。「柳川熊吉は、安政3(1856)年に江戸から来て請負業を営み、五稜郭築造工事の際には、労働者の供給に貢献した。明治2(1869)年、箱館戦争が終結すると、敗れた旧幕府脱走軍の遺体は、「賊軍の慰霊を行ってはならない」との命令で、市中に放置されたままであった。新政府軍のこの処置に義憤を感じた熊吉は、実行寺の僧と一緒に遺体を集め同寺に葬ったが、その意気に感じた新政府軍の田島圭蔵の計らいで、熊吉は断罪を免れた。明治4年、熊吉は函館山山腹に土地を購入して遺体を改葬し、同8年、旧幕府脱走軍の戦死者を慰霊する「碧血碑」を建てた。大正2(1913)年、熊吉88歳の米寿に際し、有志らはその義挙を伝えるため、ここに寿碑を建てた。」









コメント