二十四軒古道

旅ラン

令和4年(2022)11月26日(土) 琴似神社裏~二十四軒古道~日新小学校 約1.4km 約8分

11月25日付け北海道新聞夕刊の「新世代歌人 山田航のモノローグ紀行」に「二十四軒の古道」が掲載されていた。灯台下暗し、この道は何度も歩いたり走ったりしていた。札幌らしからぬ曲線が多い道と思っていたが、琴似屯田兵以前からあった古道だそうだ。昭和33年の古地図にもこの道が記されていた。
 雨が止んだお昼過ぎに走ってみることにした。スタートは琴似神社裏の薬局と動物医院のところのT字路である。スタートして少し直線だったが左に湾曲してきて、さらに環状通に近い大念寺のところが少し大きく左に湾曲していた。古道の雰囲気を醸し出している。川を渡ってからも湾曲し、環状通を渡り日新小学校に到着し、短い二十四軒古道めぐりはあっという間に終了したが、こんなに家に近いところに古道があるとは思わなかった。

【記事の転載】
 「鹿として撃たれりゃいいさラベンダーの香水瓶を放てば夜明け」
 札幌西区役所などのある琴似の中心部は、1875年(明治8年)開拓の琴似屯田兵村をもとに設計されており、琴似本通(琴似・栄町通)を中心とした碁盤の目の区画である。現代も琴似屯田兵村時代の区画をおおかたとどめているという、歴史のある街並みだ。琴似神社は琴似屯田兵村開始の同年に前身の神社が創建され、1915年(大正4年)に、もともと養蚕室が設けられていた現在地に移転した。
 そして、琴似神社の裏手辺りから延びて、ゆるやかに湾曲しながら札幌市営地下鉄東西線二十四軒駅付近へと至る道路は、琴似屯田兵村が開始する以前からある貴重な古道であるらしい。屯田兵入村以前の古地図にも、二十四軒へのつながる道として記載しており、道沿いには開拓民が家を建てていた。地図にはこの道について「しかの道だったらしい」と注記されている。シカが踏み開いた道なので直線の道にならなかったということだろうか。
 現在は古道であることを感じさせない住宅地の道路で、最後は琴似川を越えて環状通までつながり、札幌市立日新小学校で終わる。琴似一帯が工業地帯だった1938年(昭和13年)ごろには、通り沿いに曽田香料という会社の工場があり、天然ラベンダー香料を生産していた。

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