平成25年(2013)7月28日(日) 札幌市南区豊滝~藤野(バス)~十五島公園~白川藤野神社~簾舞~旧黒川家住宅~八剣山トンネル~旧定鉄滝の沢駅跡~豊滝神社~駐車場
札幌からせたな町に帰る際、宮崎駿の映画「風立ちぬ」を見てから帰ることにする。ネタバレになるので内容には触れられないが、大正時代から昭和初期にかけての美しい日本の田園風景、失われつつある日本人の佇まい、勤勉に働く姿、そして純愛というものを再現していた。最後のエンディングテーマ、荒井由実の「飛行機雲」が終わったあと、満員の会場で感動の沈黙が数秒あった。
それはさておき、映画鑑賞のあと、札幌からせたな町に帰る際、札幌市南区の藤野、簾舞界隈を走ってみた。昔、立派すぎることで有名になった豊滝の開発局の駐車場に車を停めて、西簾舞でバスに乗り、十五島公園のバス停で降りる。十五島公園に下る坂は地蔵坂というのだそうだ。十五島公園も素晴らしい景色だ。白川に抜ける吊り橋を通って山沿いの道を走る。北方自然教育園は、帰りのバスで知ったのだが、昔、ここの開拓者が私費で作った学校があった土地だそうだ。その後、藤野神社に寄ってから、簾舞集落に入る。旧黒川家住宅は、旧簾舞通行屋として、本願寺道路を通る往来者の休憩場所として、明治17年まで利用されていたそうだ。そして、八剣山トンネルを抜けて上砥山、豊滝集落を経て、駐車場に戻る。
最後は、雨に降られましたが、思ったより歴史を感じる素晴らしいランニングであった。
【二美桜(旧定鉄 滝の沢駅跡)】(説明板)
かつてこの地を走っていた定山渓鉄道は大正七年十月に白石から定山渓までの運行を開始した。大正十三年一月には滝の沢に停留所が設置され昭和四年十月の電化にともない待望の「滝の沢駅」が建設された。昭和六年 滝の沢初代駅長の福井正造氏らが 沿線の環境美化を目的とし駅構内にソメイヨシノの苗木を植樹 桜の季節には乗客の目を楽しませた。定山渓鉄道は昭和四十四年十月に廃線 線路がはずされ駅はなくなったが桜の樹はそのまま残されてこの地の人々に親しまれ続けてきた。平成十一年秋 かつての定山渓鉄道線路跡に市道が建設されるにあたり この桜の樹を「二美桜」と命名し 歴史の証として末永く保存することとした。平成十二年五月七日 二美桜 保存会」
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