函館市南茅部地区の史跡

古木

平成25年(2013)3月9日(土)11:30~15時頃
函館市南茅部地区(大船~臼尻~安浦~川汲~尾札部~黒鷲岬)を往復 16.53マイル(26.6km)3時間23分

 今週も暇だし、次の日全道的に暴風雪になる予報なので、日帰りで吉方の南東である南茅部に走りに行く。結構遠い、130kmもあるのだ。そうはいいながら、天気も比較的よく、道路も噴火湾側は乾いていたので、順調に走ることができた。
 大船遺跡に車を停めて、出発。ここは4~5,000年前の縄文時代に600戸もの集落があった場所なのだそうだ。おそらく、海の幸も山の幸も豊富で、地形もこの辺には珍しく高台の平地である。高台の突き出た岬みたいなところに観音堂と庚申塔があった。ここは風水的にもいいところなのか?古代の人々は鋭敏に見えない力を感じていたのだろう。
 さて、黒鷲岬に向かって出発である。やはりこの辺は昆布の産地だけあって、昆布がやたらと干してある。そしてその次は、寒干しの棒タラ。しかし、街並みは寂れている。合併された街の宿命だ。走っていても人に合わない。臼尻では昔の村役場あとを発見、昔は、現在の字単位が行政単位だったのだ。街並みは寂れてはいるが、レトロな家が並び、旅館で蕎麦もやっていたが、食べ損ねた。臼別、川汲、尾札部と稲荷神社がある。漁村ではやはりお稲荷さん信仰なのだろうか。尾札部から黒鷲岬が遠く感じる。疲れてきたせいもあるが、力を振り絞って岬にたどり着く。絶景である。北海道大謀網漁業発祥の地碑がある。今から300年前の江戸時代に、漁師が大掛かりな網でチャレンジしたのだ。そういえば、走るところどころに、臼別場所・・・というような、○○場所の碑があった。函館六場所だそうだ。岬の展望台にも登ったあと、同じ道を引き返す。帰りは向かい風になっていて、疲れもあり辛かった。帰ってみると、ナイキのランニングソフトでは、過去最高の距離となっていた。帰りは鹿部の亀の湯(420円)に入って、せたな町に帰る。

【箱館在ケ場所 ウスジリ場所開拓の地】

【覚王寺の銀杏記念保護樹木】
 イチョウの樹齢約200年。この大樹は寛政12年(1800)覚王寺の前身である竜宮庵が創建されたときからのもの。(以下略)

【臼尻村役場跡】

【箱館在六ケ場所 オサツベ場所】

【北海道建網大謀漁業発祥之地】
 説明板には次のとおり記載。「天保十年(1839)尾札部村の三代飯田屋与五左衛門と臼尻村の小川屋幸吉が大謀網漁を計画し、南部の人、田鎖丹蔵を招いて、この黒鷲岬沖と弁天島岬に鮪大謀網漁業を試みた。(略)同漁は沖出百七十間(306m)に敷設され、その後改良し、鮪の大漁に恵まれた。(略)碑文は北海道知事田中敏文が揮毫し、沿革の刻文は尾札部村長杉谷梅一が印した。

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