札幌市(桑園~北海道大学内散策ランニング、遺跡庭園)
令和2年(2020)4月11日(土)12.4km 1時間29分
北海道大学は、校舎等が設置される明治以前は、豊平川支流のサクシュコト二川が流れるとともに、メム(湧水)が溢れる豊かな地で、アイヌの集落があったそうだ。北大構内はいつも走っているが、当時の痕跡や遺跡がないかどうか気になっていた。
桑園から競馬場横を北上し、札幌工業高校から北大構内に入ると、エルムトンネル地点で発掘された「擦文文化の木製道具」の説明板が出てきた。そこから南側のグランドの方に小道が開けており、もしやと思い辿ってみると、北大内の遺跡保存庭園の説明板に辿り着いた。その手前の草地に窪みがあり、それがおそらく竪穴住居跡だろうと推測。北大内は何十回も走っているにも関わらず、わからなかった。説明板を転載させていただく。
【転載始まり】
北大構内にはサクシュコト二川を中心としてその両岸に古代の竪穴住居跡が多数残っている。
明治年間の絵地図にも、無数の竪穴住居跡を示す地面のくぼみが描かれている。しかし、現在はその殆どが完全に埋まり、地表からでは見えなくなっている。ここの自然林の中には、竪穴住居のくぼみがまだ三十カ所ほど残っており、往時の状況をしのぶことができる。
この地点の遺跡は、昭和27年に一部が調査され、古代の村落であることつきとめられた。
また、昭和55年から継続実施されている埋蔵文化財調査で、これらの村落跡は奈良時代末から平安時代にかけてのものであることが判明した。
北海道大学では、この貴重な遺跡を保存するために整備し、一般に公開することになった。
【転載終了】
そこから北大の中央道路に戻り、池の横、工学部の南側に、アイヌ人のキャンプ地及び集落地跡があった。いずれにしても、サクシュコト二川沿いに集落が点在してのだろうと想像しながら北大構内を2周した。
コメント